抽象的モデルの底辺

 世界がぐるぐるしていて、目を瞑りたくなった。否、最初から目は瞑っていた。
 最初は好んでいた筈なのに、義務感が芽生えると、どうしようもなく陰鬱になる。
 笑われないような文法と理屈さえ身に付けておけば、征服できると思っていたが、一体どんな要素を重んじていればいいのか。
 永続するものはないと思いながらも、無限に続くこの混沌の中では接近可能な物質などない。

 言葉は、適切では、ない。