あましずく

朝日の空の向こう 温度は消えて
左の手のひらは 乾いたままで

君の横顔には 触れずに


君が買ったアイスティー
木々が揺れた散歩道

言葉は まだ拙くて
伝えることができなくて

君が居た左を
限がなくて想うよ

今 僕は纏うよ
通り過ぎていく街並みたいに 


雨音の消えた夜は 雫がぽたり
眠りの向こうには 逆らう高嶺

僕の知る世界は止まっていく


雨が降った気配に 
藍に濡るる紫陽花

言葉は 今も空回り 
伝えることができなくて

会えばもっと悲しく
敢えて言うと切なく

今 僕らは無意味に
止まり続けていて 何故か儚い 


僕の見る世界は止まっていて 
僕の居る世界は動いていく きっと常に


君が言った本音も
僕が知った事実も

言葉は 今 壊れていく 
届けることができなくて

雨が降る明日も
相に触れる何時かも

今 僕は誓うよ
風に揺れている水面みたいに


君が買ったアイスティー
木々が揺れた散歩道

言葉は また途切れていく
漂うことができなくて



君が見る世界を
僕もいつか見れたら

今 歩み出せるよ
隠し続けていく本音 流して